リスク回避について考える

物件購入前に必ず確認すべき事>で
『収益物件を購入する前には、まず利益を目論みましょう』という話をしました。

しかし思わぬ事が起こり、目論んだ利益が得られない事もあります。
それら<利益を阻害する変動要因>のことを、リスクと言います。

・地震や津波等の自然災害
・火災
・事件や事故
・リーマンショックのような経済恐慌

このようなこともありますが、そんなに頻繁に発生する事ではありません。
勿論発生すると痛い話ですが、不動産投資のベテランは、確率的に考えてさほどリスクとして気にしていません。

大切なのは、もっと現実的な<利益を阻害する変動要因>を潰して行く事です。

例えば、「検討している収益物件の家賃収入が、継続的に得られない」
というリスクならば
その物件の『入居者がどんな属性であるか?』を考えてみれば良いのです。
 ※属性とは 対象者の勤務先や年収などの経済的・社会的背景のこと

公務員や一部上場企業の社員であれば、家賃が途絶える事は考えにくいでしょう。
入居者が学生さんであれば、保証人である親の属性がそうであれば、安心ですね。
逆に入居者が無職の方だったら、どうでしょうか?
これからも家賃を払ってくれるのか? とても気になりますよね。
ところが同じ無職でも、生活保護者なら、お金の出所が明確なので安心出来ます。
と、このようなロジカルな思考が大切なのです。

入居者の属性が不安定であれば、
最悪、入居者が出ていってしまった場合の事も考えておく必要があり、
募集時に、部屋の補修費や募集費用等を上乗せしておかねばなりません。

売却に関しては、利回りで判断します。
市況次第のところもありますが、売りに出す時の利回りは、
購入時のプラスマイナス2%の幅で考えると良いでしょう。

このように、現実的な利益数値に置き換えて、最悪の場合の損益やその可能性を斟酌した上で、購入するのが現実的と言えます。

リスクとはこのように、ロジカルに乗り越えるものなのです。